写真の未来はこの中に?

ブログのタイトルを微妙に変更した。

と言っても色々と変更しようと思ったものの奇抜なものは浮かぶもののしっくりと腑に落ちるものはなく、結局つまらない小さな変更であるけれども。

ブログのタイトルの頭にある「ys」はヤクルトスワローズのことで、小さなことから色んな所につけてきたので、自分の中では一番しっくり来るキーワードだ。

と言っても長く応援しているというだけで年間100試合くらいはテレビ観戦していたころと比べれば熱心さは、、、最近はどうだろうということはあるけれども、でもきっと自分の人生の中で、おそらく仕事と睡眠以外では一番時間を費やしているだろうことを考えるともはや切り離せない存在になっていると思う。

と、それはともかくGoogleフォトが最近、リニューアルしたのだけれども、その内容が面白い。

Googleフォトのサービスを知らない人のために説明するとGoogleが提供する写真の保存サービスで1600万画素の画質の写真でよければネット上に無制限に保存できるというもの。

保存された写真は日付毎に保存されるだけではなく、写真に写っている人物や内容毎に自動的に分類されたり、一定のまとまった写真からアルバムを作ったり、ムービーを自動的に作ったりということが出来るサービスになっている。

そのGoogleフォトがリニューアルして検索機能などが強化される使用となった。

これによりアップロードした写真が様々に検索できることになったのだけれども、その検索機能がなかなか凄い内容になっている。

普通、写真を保存して検索するとすれば日付やファイル番号か、最近では顔認識で人物などを検索できるソフトも出てきているが、Googleフォトの分類はこちらが思っているよりも検索の幅が広いのに驚いた。

今まででも「森」「花」「犬」「ネコ」「高層建築」「ワイン」などと言った分類は自動的にされていたのだけれども、更新されたGoogleフォトではもっと抽象的な表現での検索が可能になっている。

例えば、次の画像にあるように「光」だ。

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これは画像のコントラストを見分けているのだと思うけれども、しかしながら見事に人がイメージをする「光」を表す写真だけを選んでいる。

この他にも試してみたが「男」「女」という性別などの人物的特徴を見分けることもできるし、「機械」というキーワードを入れたところ

 

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こんなモーターショーの自動車などを選び出しており、その検出精度に舌を巻くばかりだ。

そして、このような写真分類の機能は、人と写真の関係性を大いに変える可能性を秘めているのではないかと思う。

プライベートの写真はたくさん撮影しても死蔵されているものが多かったのが、分類機能やアルバム・ムービーの作成機能により陽の目を浴びることも増えてくるであろうし、そういう機能があると分かれば日常の中での写真撮影の考え方も違ってくるものになると思う。

もちろん、ビジネスの分野でも利用価値は大いにあるだろう。

この分類技術の背景には人工知能があって、それが云々ということも話題としては面白いのだが、それはひとまず横において純粋にネット上における写真の保存・分類サービスということだけでも十分にインパクトは感じる。

とりあえず、手元にある何千枚・何万枚という写真をアップロードしておくと、それを勝手に分類してくれて、探したい写真を簡単に探せるようになるというのは、思い出を保存・検索するという効率を格段に上げてくれる。

そして、今は単体のキーワードを中心としている検索であるが将来的に自然言語に対応するともっと面白いことになってくると思う。

例えば「夕暮れの海沿い」とか「晴れた日の富士山」とか「誕生日の記念撮影」とか、そんな風にして分類・検索ができるようになると単純に便利というだけではなく、その便利さを前提として写真を撮影し、アップロードして、共有することになるだろうから、カメラや写真というものに対する付き合い方が、全く変わってしまうかもしれないと思う。

と、そんなことを思いながら、動物園に言った時に撮影したはずの「パンダ」の写真が検索しても出てこないところを見ると、まだまだかな、などと思ったりもするのですが。